一級方程式

 今日は国慶節。例によって国旗掲揚とそれを見る一部招集された観衆の茶番劇(?)がニュースで何度も流される。もう見飽きました。ハイ。
 今日は上海にて「一級方程式錦標賽中国大奨賽決賽」*1が行われた。「上」の漢字の様なコースレイアウトは面白いが、最近出来たサーキットはどこも同じ会社が設計しているから、どうも同じサーキットでレースが行われているような感じがしてイマイチ・・・。
 北京は穏やかな晴れの天気だったが、上海は雨で小寒い天気となりレース前に雨が止んだものの、コース上は依然濡れたままスタート。ドライバーや観客には申し訳ないが、やっぱりウェット・コンディションでのレースの方が見ていて楽しいね。最近のF1はオーバーテイクが減り、給油によるピットワークで順位が変わるので、あまりワクワク感、緊張感がなくなって途中でウトウトしてしまうこともしばしば。タイヤ交換も給油中に行われるので、速さを競うこともなくなったし。1年に1回はウイリアムズがやらかす大チョンボも見られなくなったよな〜w 雨でも降らんとレースに緊迫感が欠ける。
 中国GPはCCTV−5*2が開幕式から生中継したので最初から見ることに。まずロケットのような形の車にドライバーは皆乗せられ、顔見世の為サーキットを一周させられていたが、どこのサーキットでもやっているのかな? 続いて色んな国、地域(観光地)の風俗、建物をアピールした山車が出動。九州のもありましたな。実際にF1を見に行ったことないので分からんなあ。鈴鹿もレースやってないときに遊びに行っただけやし・・・。
 今回はフェラーリルノーのピットの差が明暗を分けたようで、アロンソは一回目のピットインでフロントタイヤを換えて失速し、二回目はリヤタイヤの交換に失敗で時間ロス、ミハエル・シューマッハーはフィジケラより先にドライタイヤに交換して、フィジケラがタイヤ交換してすぐの1コーナーで、フィジケラオーバーテイクしてトップに。そしてそのまま1位でチェッカーフラッグ。これでシューマッハーアロンソが同ポイント(116ポイント)ながら、優勝回数の差でシューマッハーがドライバーズチャンピオンのトップに立ってしまった・・・。阿隆索*3加油
 レース後は表彰式からインタビューにかけて、無表情なアロンソと子供のようにはしゃぎ笑顔笑顔のシューマッハーが対照的で面白かった。アロンソにトロフィーを渡したのが上海副市長だったが、本来は解任された上海市長が渡す予定だったのかな? ご愁傷様・・・。あと、バトンの4位をアシストした超級亜久里*4佐藤琢磨はグッドジョブw
 今回の中国GPがミハエル・シューマッハーの優勝で終わったというのは、中国のF1ファンにとっては最高の結末でしょう。中国ではF1と言えばミハエル・シューマッハーであり、フェラーリであり、シューマッハーの人気が異常に高く、アソンソはその敵役として嫌われている。次世代のドライバーの中ではライコネンが一番人気。アロンソ・・・(´・ω・)カワイソス 中国でCCTV−5がF1の生放送を始めたのが確か2003年で、当時(特に前年)シューマッハーフェラーリ黄金時代であり、フェラーリシューマッハーの活躍を中心に据え、視聴者がそれを通してF1に触れていったこともそのシューマッハー人気を支えた原因のひとつであろう。*5 楊紫瓊*6フェラーリ監督ジャン・トッドの彼女ということも影響してたのかなw 今の中国での状況は日本でのセナ・プロスト時代から次の時代へ向かう時の状況に似ているような気もしないでもない。
 シューマッハーと言えば、怪我でシーズン中盤に離脱した1999年夏はちょうど僕は成都あたりを旅行中で、バスで隣のおじさんか兄ちゃんが読んでいた新聞に「舒馬赫*7断腿」と書かれていた記事が目に入り吃驚したのが一番の思い出かなw 当時中国語のレベルが低かったこともあり(今もだけどね・・・)、「断腿」で足を切断しちゃったと思い、公衆電話から急いで日本の友人に電話を掛け、「シューマッハーの足どうなったん?」と聞くと「骨折らしいよ」との答えが返ってきた。骨折かよ〜。心配して損したよw 当時からシューマッハーは嫌いだったけど、ヒールのいないプロレスがツマランのと同じでね・・・。僕にとっての最大のヒール役は、大好きなマンセルに対してのセナだったな。さて、シューマッハーの引退まで残り2戦・・・稀代のヒールの姿を目に焼き付けようではないか! 最後のブラジルGPで勿論やってくれるんでしょ、必殺技の体当たりをアロンソに。期待してまっせw





*1:F1中国GP決勝

*2:中央電視台スポーツチャンネル

*3:アロンソ

*4:スーパーアグリ

*5:それまでも地方局によるF1の録画放送はあったものの注目度は低かった

*6:ミシェル・ヨー

*7:シューマッハー