紅楼館

 雨だ雨だ。昨夜未明から久しぶりに雨が降り、朝には止んでいた(かな)。これから一雨ごとに寒くなるんだろうな。嫌だ嫌だ。
 例によって今日も『法制晩報』を買って読むと、とある日本のインターネット・ゲームが中国のネチズン(韓国以外でこの言葉使ってんのかね? 中国語では「網民」)の間で大変な争論を引き起こしているという記事が載っていた。そのゲームとは中国語では『紅楼館奴隷』と訳されている、『ピアノ〜紅楼館の隷嬢達〜』というエロゲーである。。詳しいゲーム内容は各自で調べてもらうこととして、問題となったのが虚弱体質(?)の美少女という設定の登場人物である。その名前とは、何と!?


 林黛玉


うーむ。『紅楼夢』の登場人物と同じ名前じゃないですか〜。ゲーム中では屋敷の下働きという設定で、エロゲーだけに色々されることもあり、全く同じ名前というのは流石にマズイかな? 他にも李香蘭っていう登場人物もいるが・・・こちらは問題にならんのか? まあ、李香蘭は日本人だから問題なしっすか?(本人まだ生きてまっせ→日本で問題に?) 登場人物をサクラ大戦が李紅蘭としたように、林岱玉などと漢字をちょっとでも変えれば、いらぬ摩擦は避けられただろうにね。
 報道では、「日本のエロゲーが『紅楼夢』をもてあそぶというのは、中国文化に対する挑戦だ!」、「ゲームメーカーはすぐに発売を停止し、中国人民に対し謝罪しろ」なんていうネチズンもいらっしゃるようであります。それにしても日本叩きのネタを色んなところから拾ってきますな。感心しますわ!
 この前は盗撮で注目を浴びたTwinsの片割れ・阿嬌が日本で香港エステの広告に使われているとかで騒いでいたし・・・。その記事のコメント欄が荒れていたので、「中国のエロ系HPで勝手に日本の女優の写真使ってるやん。みんな落ち着けよ」って書き込みしたら、「日本の女優はみんなおばさんだ! 可愛い阿嬌と一緒にすんな」てな感じのこと言われますた〜(うろ覚え)。火に油を注いだかも?
 まあ、あれだ、中国では『紅楼夢』ファンが沢山いて「紅学」と総称される『紅楼夢』研究も盛んだから、今回『紅楼夢』の登場人物の名前を使ったのが問題になったのであって、これが『金瓶梅』の登場人物・潘金蓮だったらそこまでなかったのではなかろうかと・・・w もしくは合影楼を舞台に玉娟というキャラを登場させるなどとマイナー(メジャーっすか?)なところを突けば被害も少なかったかも? 
 とりあえず今後の動向に注目しときましょう。エロゲーが引き起こした反日運動として歴史に名が刻まれる日も近い!?