杭州大学

wenhuadageming2006-07-25

 定刻の8時23分に杭州に到着。以前轢かれかけたトロリーバスの路線もきちんと残っており、まずはそのバスに乗って「勝利戯院」へ。タクシーともども綺麗になったね〜。「勝利戯院」に着いて、歩いてすぐのホテルへ。チェックインしたかったものの、部屋の片づけが済んでいなかったので、まずは中国銀行に行って、7年前の忘れ物を回収することに。
 回収には成功したものの、その金額を聞いて愕然。99元?? 預けたとき(100元)より減ってまんがな。通帳記入後、通帳を見てみると今年に入って2度3元引かれている。どういうこと? 預金残高が300元未満だと預金口座維持の手数料が掛かるらしい・・・。うお〜、去年引き落としていたら105元ほどだったのに、今年になると99元とは・・・。まあ0元になる前に引き出して良かったのかもしれない。でもちょっと悔しいよな。結局口座は解約した。開設した銀行も慶春路支店で、解約も同じく慶春路支店。ちょっと窓口の配置は変わったものの、懐かしさは募る。近くの「LA DISCO」もまだちゃんとあって嬉しかった。外国人は今でも入場無料なのかな?
 7年前に在学していた浙江大学西渓校区、所謂杭州大学の周りは様変わりが激しく、バス停案内のアナウンスがなかったら絶対に乗り過ごしていた。大学南門前の杭大路北側は名前だけがそのままで、本屋を除いて他は全て別世界になっていた。ピンク*1はどうした? チャーハンうまかったよな・・・。大学内はというと校門と図書館、東一教学楼はそのままで少しホッとした。トイレが流し便所でなくなっていたのには吃驚したが、授業を受けていた東一教学楼の廊下を通り抜け外に出た後に、ちょっとした衝撃を受けることとなった。見慣れた道はなく、あるのは工事現場の壁壁壁。壁伝いに歩き、壁の隙間から眺めてみるとそこにあったはずのスーパー、学生寮、留学生寮、バレーボールコートが全てなくなっていた。留学生寮がなくなってしまったとは・・・。壁でも触りたかったのにな。工事現場周辺をうろちょろし、学生食堂が残っていることを発見し感動。でも、もう営業はしてないみたいで、中は一部のテーブルと椅子を除いてもぬけの殻。更に奥にいくと「杭大専家楼」裏口を発見してまたまた感動。裏口横のトイレもそのままだった。裏口脇に書かれていた名前は「浙大専家楼」に変わっていたけれど、留学生寮の思い出を湧き起こすには十分の存在だった。
 小さい校舎なので北門までテクテク歩いていくと、そこには昔さながらの小さな北門が登場した(とはいえ記憶は曖昧)。文三路はあんまり変わった気はしないが、北門側にあった郵便局やブックショップは跡形もなくなっていた。留学してすぐの頃、その郵便局で送られてきた物を受け取る際に何を言われているのかも分からず、受取証を見せてもずっと郵便物を受け取れなかったよな。やっと聞き取れた「学生証」という言葉で、「学生証」を提示する必要があるのかと理解したものの、「学生証」なんてまだもらってないよ。途方にくれる自分・・・。でも待てよ、パスポートがあるぞ。パスポートを郵便局のおばちゃんに見せるとそれでいいという感じで、郵便物を持って来てくれた。ただ、パスポートを返してくれたときにポンと投げ返してきたのには吃驚というかあきれたという記憶がある。あの衝撃は一生忘れんな。その郵便局も今はもうない。
 変わり果てた杭大路を歩くと例によって西渓路にぶつかった。以前から西にも伸びていたっけ? いずれにせよよく行っていたのは東側の方だから、西渓路を東に歩く。歩道の上に沢山あった小さな店は撤去されていて、店も人もまばらだった。東側の入り口にある「聨華超市」は看板の色や字体が変わったものの、そのままの姿であるべき場所にあった。ん?待てよ、以前もこのスーパーだったか? もはや分からぬ・・・。
 友達と会う時間を考えると、今回観光地としては唯一行ってみたかった南山路の河坊街へ行くのには時間が足りないかなと思い、タクシーを使う。雨も降ってたしね。北京だったら速攻で捕まえるであろう北京現代のソナタタクシーには目もくれず、上海大衆のパサートを捕まえる。乗り心地なかなかよかですね。河坊街に行く途中、地下トンネルを通りまたまた吃驚。地下トンネルに入ったら西湖見られへんやん〜。杭州のタクシーは車種のレベルが中国一高いみたいで、ソナタパサートの他に、ベンツ、中国高級ブランドである紅旗や中華、そして数は少ないがシトロエンピカソまで走っていた。ピカソにも乗ってみたかったな。
 閑話休題。河坊街は宋代の町並みを再現したショッピングストリートで、そんなに面白い特別なものはなく、全国どこでもあるようようなお土産屋さんが並んでいるだけだったが、集めている幾つかのライターが手に入ったので満足満足。
 友達とは武林廣場の道を挟んで向かいにあるマクドナルドの上にある「一茶一坐」にて会う。うまい杭州料理でも食うのかと思ったのに、「上海にもあるチェーン店で飯かよ」と思ってしまったのは秘密・・・。4年半振りに会ったわけだが、友達はほとんど変わってないような気がした。変わったのは彼女くらいか? 中国人のカップルは人前でもベタベタするのが基本だが、やっぱり慣れないよ。他の席の知らないカップルならまあどうでもいいけど、向かい合っての目の前のカップルにベタベタされると、友達とは言えちょいと目の毒!? ははは。でも仲が良いのはいいこと。結婚するときは呼んでね〜。
 飯食った後、西湖に行って、宝石山や白堤などのライトアップを眺め友達と別れる。次に会うのはいつだろう。僕が広州に行ったときか、彼らが北京に来たときか? また会う日を楽しみに!



*1:日本人留学生が勝手に名付けたレストラン。正式名称は知らない。壁がピンク色に塗られていたことから名付けられたのだろう。チャーハンや麺類などのメニューしかなかった。気分によってチャーハンにスペアリブや目玉焼き、ご飯を追加したものだ。