回国

 漢語班の頃からの付き合いで、僕の栄養にもならないバカ話をいつも楽しそうに聞いてくれた友達が遂に帰国してしまった・・・。空港で泣いたのは4年半振りだ。空港では僕らのように涙を流してお別れする人も、笑顔でバイバイする人も、熱いキスと抱擁を交わすカップルも皆、別れを惜しんでいた。友達がチェックインの為にゲートを越えたところで僕らは離れ離れになった。友達の乗った飛行機だけがずっとフライト予定時刻を過ぎても「正在登機」の文字が点灯しており、もしかしたらフライトが延期またはキャンセルになって、また僕の目の前にひょっこりと現れてくれるかも・・・などという非現実的な淡い期待を胸にずっとゲートの前にたたずんでいた。無論この期待は一瞬浮かび上がった「已経起飛」の案内と共に消え去るのであった。また会える日を楽しみに・・・。再見!アンニョン・・・。