桂林

 ちょいと通訳の仕事(遊び?)で5日ほど桂林にいて、一昨日の真夜中に北京に帰ってきた。いや〜、北京〜桂林って思ったより遠いですな。飛行機で2時間40分もかかったよ。距離にして2000km弱。これって福岡〜札幌より遠いんとちゃいます? 労働節の休み前の為か、行きも帰りも満杯で、チケットも高かった。往復で3400元っすよ。そんなに通訳で喋っていないのだが、相変わらず喉が痛い。怨むぜ黄砂・・・。
 桂林は雨雨雨で、お肌の調子もよろしく、風呂上りに顔の皮が引きつらないのも久々だった。湯船に浸かれたのも久々ね〜。でも雨のおかげで、見に行く予定だった張藝謀監修の『印象・劉三姐』のパフォーマンスが見られなかった。漓江の水かさが増して公演が中止になり、3000枚のチケットは払い戻しになりましたとさ・・・。
 なにはともあれ桂林・陽朔郊外のポコポコ山がある景色はとても面白く、ずっと感嘆しっぱなしだった。どうしたらあんな風になるんかいな? ただ、漓江の川下りは値段の割にはイマイチで、あれならベトナムのニンビンの方が良かったかなと。
 最終日は桂林から車で2時間程離れた龍脊へ梯田*1を見に行った。龍脊の瑶族の村でのおばちゃん・おばあさんの物売り攻勢には閉口。ちょっとでも興味を示すとわっと集まって取り囲まれる。あれでは逆に買う気もなくなるよ。一緒に行った女の子は泣きそうになっていた。そりゃ物を押し付けられ、分からない言葉を耳元で叫ばれたら怖いよな。棚田は田植えが始まったばかりで、一面の緑の絨毯は見られなかったが、棚田自体の美しさは見事で、これが全て人の手で作り上げられたわけだから、先人の苦労はどれほどのものであっただろうか。
 何だか遊んでばかりの様子だが、通訳の仕事の方はあまり必要とされず、ただスケジュールされた行程を一緒について回っただけの感が強い。
 桂花(キンモクセイ)が咲く秋にもう一度来て、黄金の稲穂が輝く龍脊の梯田を眺め、陽朔で『印象・劉三姐』の水上パフォーマンスを見たいものだ。




*1:棚田