清明節

wenhuadageming2006-04-06

 雨が降ったぞ〜。北京北部の懐柔区では雨ではなく雪だったらしいけど。どうせなら雪が見たかったなあ。黄砂もこれで一息ついてくれるだろう。


 一昨日は友達の誕生日で玉淵潭公園に櫻を見に行った。ここは田中角栄日中国交正常化に際して櫻を植えたことで有名な公園で、園内の櫻花園は華北地区最大であ〜る。その日は友達の用事で予定が大幅に遅れて夜櫻見物に変更になった。ライトアップがイマイチ(イマニくらいか?)綺麗な櫻は残念ながらあまり見られず・・・残念無念うらめしや〜。もっと無念だったのは、友達とお喋りした際、言われた言葉。辛い。無論僕が腹を割って話さないのがいけないのだけれども・・・。「今日は楽しかった、あなたがいたから」とメールで言ってくれたが、逆に何だか悲しくなって涙がこぼれた・・・。


 昨日は清明節で、所謂墓参りの日である。それに合わせて今週は地下鉄の運行本数を増やし、人の移動に対応するようである。中国では墓地の周りで死者があの世で使えるようにと、紙で作られたあの世のお金「紙銭」(冥幣)を焼く習慣がある。ここ何年かはお金だけでなくバリエーションがふえ、テレビや別荘、高級車、はたまた「孝行」息子は父親のために、愛人まで紙で作って持ってきて、先祖の為に焼いてあげるのであった。
 中国の民間信仰ではこの世で紙で作ったものを焼いたらあの世の死者のもとに届くことになっている。中国の志怪小説の中にも、泰山府で働く役人が寿命を延ばしてやる代わりにとお金を要求し、いくら分の紙銭を焼いてくれなんてことを言ってくるシーンは良く見られる。紙のお金だからこの世でいくらでも用意できるから、冥府ではさぞかしインフレで困っているだろうと思われる。とはいえ死者は夢枕に立って「何々が欲しい」といったらすぐ手に入れられるのだから、孝行者の子孫さえいればあの世ではとても良い暮らしが出来ていいですな〜。でも中国のことだからどこかで冥府の役人がピンはねして死者の元にはほとんどとどかなかったりしてw