新入生歓迎会

 わが大学で日本人留学生新入生歓迎会が開かれた。自分が新入生の時以来の参加になり、知った顔はほとんどいなかった。日本人留学生もかなり減って、今年は110人前後しかいないとか。韓国人留学生は300人くらいいるんとちゃいますか? アメリカ人留学生は日本人より多いらしく、日本人留学生の数は第三位に落ちたみたいだ。
 男子卓球中国代表の陳玘選手はアテネオリンピック男子ダブルスで金メダルを獲った選手である。その彼が先日日本で行われたアジアカップにて負けた腹いせにラケットを投げつけ、椅子を蹴り飛ばすなどやけを起こしたことから卓球男子ナショナルチームから処罰が下された。中国は国家が選手を育成するのでナショナルチームが処罰を判断するのはまあ普通と言え、国際大会での出来事でもあり面子を重んじる中国としては問題視するのも当然かもしれないが、その処分内容がちょっと異様だった。中国人から見ても異様だったみたいで『法制晩報』では


「“另類”*1処罰陳玘」


という見出しがつけられていた。各メディアが駆けつける中、処分発表会が開かれた。処罰内容は以下の通り。

  1. 公の場で全国民に謝罪
  2. 10%減俸
  3. チーム観察処分半年
  4. 軍事訓練を受ける
  5. 貧困地区に行き労働し再教育を受ける

 今回公の場で全国民に謝らせた理由は「今回の問題は試合会場における態度の問題で、たとえ中国卓球ナショナルチームの50年あまりの歴史の中で非常に稀な事ではあるとしても、委員会はこのことを非常に重大であり、悪影響を与えることと思っている。特に国際試合において発生し、中国を代表して参加したのであり、世論に与えた影響はとても悪い」と。そう発表した監督の劉國梁も2万元の罰金を受けるというとばっちり。
 腐った性根を叩き直してやるって感じなのだろうが、ちょっとやり過ぎとちゃうか? 文化大革命の頃盛んに開かれた「つるし上げ大会」のような感じがして見ていて痛々しかった。再教育という言葉も「労働改造」や「下放」を想像させるし・・・。ただ陳選手が台上で土下座させられてリンチを受けることはなかったのが幸いである。見た目は資本主義国家となんら変わらない中国の身体の中に、40年前と変わらず流れている紅い血が疼き始めているのかもしれない!?



 

*1:別種の