商標

 儲けるために必要なのはインパクト。これが中国での鉄則!? 中でも「商標」はそのインパクトを与える為の重要な位置を占める。直接的なものでは今夏大ヒットした湖南衛視の「スーパー歌姫」を決める番組『超級女声』の名前を商標登録し、“口用”安全套*1の名前に使用したり、女子十二楽坊を連想させる『女子楽坊』を商標登録し、これまた、“口用”安全套の名前に使われたりしている。どちらも2005年11月18日の日記に書いた、同性愛者用のコンドーム「“同志”安全套」を発表した会社のものである。また中国にてクレヨンしんちゃんの中国名『蝋筆小新』や『無印良品』といった商標が先に登録され、困ったことになっているのはご存知の通り。日本企業も早めに手を打たないとどこで登録されているか分かりませんよ。
 こういった問題は企業にとっては頭が痛いが、商標でも面白いことを考える人はいるもので、最近の商標登録で注目を浴びているのが『情留感』。何だか甘酸っぱい、ちょいと照れくさいような感じを受ける名前だが、これは今流行りつつある「禽流感」*2の“諧音”*3なのである。成都にてお酒やバー、カフェなどの名前に使うために申請しているとのこと。申請した本人は投資目的と明言しており、商標を売り払う気満々であります。
 芸能人の名前の“諧音”を使った商標も勿論存在する。香港の西城秀樹こと(ホンマ?)劉徳華*4の“諧音”による『流得滑』。これは何の商標だか分かります? 正解は修正液でした。修正液の名前としてはちょっと分かりにくいような気がするが如何に? まあこの商標なら劉徳華のファンでもまだ許せると思うが、香港の帥哥*5謝霆鋒*6の“諧音”による『瀉停封』は、ニコラスファンなら暴動モノ、ファンでなくても不快になること必死の商品である。さて、この商品は何でしょうか? 何となく想像出来ると思うが、“瀉”を停めて封じる・・・・・・そうです、下痢止めの薬であ〜る。最近は聞かなくなったが、二、三年前はテレビCMでよくこの商品を見聞きしていた。謝霆鋒サイドからクレームがついて販売禁止になったのかな? しかし、よく考えるよなこんな商品名をw 北京オリンピックのマスコットを発表する際に謝霆鋒も歌を歌って(口パクだったが)会場を盛り上げていたのだが、本人には申し訳ないが、彼を見かけるとついつい『瀉停封』を思い出して笑いがこみ上げてくる。王菲*7謝霆鋒と分かれた理由のひとつがこの下痢薬名前に起因するものだったりしてね〜。んなわきゃないか・・・。
 



*1:コンドーム

*2:鳥インフルエンザ

*3:漢字の発音が同じか、近い音であること

*4:アンディ・ラウ

*5:イケメン

*6:ニコラス・ツェ

*7:フェイ・ウォン