北京奥運会吉祥物

 本日11月11日20時がちょうど2008年北京オリンピックの開幕まで丁度1000日ということで、北京オリンピックのマスコットが発表された。セレモニーではチベット族モンゴル族朝鮮族ウイグル族などに順番に歌わせ、ラストで例によって『愛我中華』を合唱するというオープニングにげんなりさせられ、各地の子供達を集め「1000日」のカウントダウンの茶番の後、マスコットがやっと発表された。残念ながら(?)孫悟空は採用されなかった。採用されたのは4つの動物+聖火だった。そのマスコットとは・・・

 「福娃」*3は「フレンドリーズ」と英訳されてますね。また彼らの名前をつなげると「貝晶歓迎妮(BeiJingHuanYingNi)」。つまり「北京歓迎你」の「諧音」*4になっている。中国はどうしても押韻的なものから離れられないようであります。また、この五つのマスコットはそれぞれ五輪の色も表している。燕が緑色というのはちょっと無理があると思うがね。というよりなぜ燕? 魚は「年年有魚」*5からきていると言われればのは分からんでもないが、燕はちょいと不明ですな。 → と思ったら、解説があった。北京は嘗て「燕京」と呼ばれていたことから燕が採用されたみたいだ。なるほどね。 
 マスコットの詳しい図案はこちらの公式ホームページか上記のマスコットの名前のリンク先より見て欲しいのだが、一目見て、「あっ、ご当地キティちゃんのまがい物?」、もしくは「バンダイ中国が作った『点心熊猫』のパクリ?」と思った人、挙手! 様々な被り物をするのはキティちゃんの専売特許でしょうにw 最近はドラえもんもそうだけど・・・。良いモノ、流行のモノはぱくられる運命にあるということですな。明日から早速、オリンピック関連商品専門店にてこれらのマスコットのぬいぐるみなどが発売されるとのこと。中国土産におひとつ如何ですか? まあ「点心熊猫」の方が断然可愛いと思うが。「点心熊猫」は昔は中国にしか売ってなかったから良いお土産になったのになあ。あっでも、「点心熊猫」は北京で売ってないので、上海まで行かねばならないが・・・。
 北京オリンピックのマスコットはてっきり「四不象」が採用されると思っていたのにな。資本主義のようで資本主義でない、文明国のようで文明国じゃない、先進国振るが、発展途上国の代表としても振舞う、反日のようで反日であるw等等、今の中国はまさに「四不象」、つまり何ともつかないような状態でしょう。
 でもまあ、北京オリンピックのマスコットにチベットカモシカが選ばれたのはちょっと注目ですな。チベットは中国のものであるというのをアピールしているわけでしょ。これでチベット問題が国際的関心事項にまたなったらいいけどね。青藏鉄道営業開始はもう目前・・・。



*1:パンダ

*2:チベットカモシカ

*3:福をもたらす子供

*4:漢字の発音が同じか、あるいは発音が近いこと

*5:「毎年余裕がある」と言う意味の「年年有余」の「諧音」