智力競賽

 昨日は思いがけず大学時代のサークルの先輩の「博客」*1を訪問した。先輩のブログとは全く知らなかった。様々な偶然と僕の鋭い洞察力によって(嘘)、そのブログが先輩のものだと分かったのだが、いや〜こんなことが起こるとは全く想像しておらず、ホンマに吃驚吃驚。これで僕の身元もばれちゃった!?


 というわけで、今日はクイズ番組について書きませふ。中国における所謂クイズ番組の巨頭はやはり「開心辞典」であろう。毎週金曜日にCCTV-2で放送されている。最近は毎週日曜日にもちょっと違った「開心辞典」がCCTV-1で放送されている。
 この番組はまさに「クイズ$ミリオネア」のパクリ。昔は最初に6人が並べ替え問題を一斉に答えていたが、最近は四択問題を一斉に答え、一番早く正解した人がセンターシートにつき、司会者と向かい合えるというのは、ミリオネアと同じである。そこからが少々違う。日本では最初から最後まで四択問題だが、中国版ではまず最初は二択問題ではじまる。またそれに正解してもお金は貯まらない。というか、全問正解しても1000万円といったお金がもらえるわけではないのだ。何問か正解する毎にもらえるのは事前に申請していた自分の欲しいモノ4種類(デジカメ、フラットテレビ、パソコン等)である。二択問題が終わると三択問題、四択問題、五択問題と続き、最後は六択問題まで行く。全部で12問。
 無論、「求助綫」*2も3つあり、「現場求助」*3、「電話求助」*4はミリオネアと同じだが、中国には「50:50」*5がない。代わりにあるのが「降低難度」*6。その実「間違った選択肢をひとつ消す」というものだ。ちなみに二択問題の時は使用不可。まあ確かに三択問題で「50:50」は無理だよなw
 じゃあ気になる「みのもんた役」は誰やねんな? 有名な主持人(司会者)・王小丫という女性。美人だが、とあるマッサージ店で彼女の写真を見たとき思ったより年であることが分かりガク〜リw ある時、上記の第一関門を切り抜けた番組参加者が、第一問が始まる前のおしゃべりで、司会者・王小丫に年齢を尋ねたのだった。王小丫は色々とはぐらかそうとしたあと、「じゃあ何歳に見えますか?」と逆に聞き返したら、参加者が「17歳」と答えるじゃありませんか。それに対し、王小丫は「じゃあ17歳なら17歳ということで」と・・・絶句しやした。お姉ちゃんこと井上喜久子さんじゃないんだからさあ〜w
 ちなみに、みのもんたの決め台詞は「ファイナルアンサー?」だが、王小丫の決め台詞は「確定嗎?」。しかし、回答者が「確定」と言ってファイナルアンサーした後も色々と回答者に話しかけ、仮に回答者が答えを変えても何も言わない王小丫。どこまでも回答者の味方ですw


 他にも高校生のみが参加できる「三星智力快車」(CCTV-1)、「SK状元榜」(北京電視台8)がある。前者は5人の個人対決、後者は二人組みでの4つの高校対決と形式が違うが、○×あり、早押しあり、ジャンル別クイズありと一番例会・大会でのクイズ企画っぽいのは実はこの二つの番組だったりする。またアメリカ人をゲストとして呼んで来て、参加者である高校生が英語である単語(例えばapple)を英語で説明して、そのゲストにその単語を答えさせたらポイントゲットという企画もあり面白い。クイズ問題のレベルは低くなく、数学を解かせる問題やとある科学現象についての答えとその理由までも答えないといけないものもある。だが、日本でのクイズ形式が染み付いているせいか、毎回違和感を感じるのが選択式問題。正解がひとつでない問題を連発するのであ〜る。例えば、「次の小説のうち老舎の作品はどれ?」という問題があり、選択肢が「A:猫城記、B:狂人日記、C:駱駝祥子、D:子夜」で、正解が「AとC」と二つあるといった感じの問題である。人生の先輩たる司会者と番組スタッフが、「何事も正解はひとつとは限らないんだよ」ということを、人生の後輩たる高校生に教える為にこういった問題を作っているのでしょう。な〜んてね。
 あとクイズ番組といえば回答者一人が司会者と差しで読み上げ問題をどんどん答えていくという「聯合対抗」(CCTV-3)という番組かな。最近全く見てないなあ・・・。
 ちなみに中国語で「クイズ」は「智力競賽」、「早押し問題」は「搶答題」、「選択式問題」は「選擇題」、「三択」は「三選一」であります。中国は国自体がめちゃ広いわけだし、中国の人は視聴者参加型の番組が大好きやから、中国版ウルトラクイズやれば結構盛り上がりそうだけどなあ。やらへんかな〜。



*1:ブログ

*2:ライフライン

*3:オーディエンス

*4:テレフォン

*5:フィフティ・フィフティ

*6:難易度を下げる