東亞運動会、千手観音、雑技

皿回し

 東アジア大会が遂にしゅ〜りょ〜。金メダル獲得数は中国がダントツの圧勝で、予想通りの中国自慰的大会になってしまった。次回は4年後、香港で開催されるそうであります。
 前回の大阪と同様に今回のマカオも盛り上がりに欠けた大会だった。陸上男子400mで参加者が3人とはどういうことですか? レースが始まる前からメダル確定って素晴らしいw 日本人選手2人が金銀独占で、地元のマカオの選手が銅メダル。こんなレースや試合で盛り上がれというのが無理というもの。
 オリンピックの翌年で、アジア大会が翌年に控える状況ではこれからも主力選手を派遣する国はないであろうから、いっそのこと参加者の年齢制限を設ければいいのでは? 15歳以下のジュニア部門と45歳以上のシニア部門だけで大会をするというもの。釜本、ラモス、ディドの参加するサッカー日本代表賈秀全率いる中国代表が対決するかと思うとワクワクするじゃないですか〜w まあ、シニア部門はおまけとして、ジュニア部門の方は幼い頃から国際経験を積む機会を与えることになり、若年層の底上げ、育成に繋がるし。
 

 前日に引き続き先週末の話をすると、チャン・ナラがクリスマスに行う予定のミニコンサート会場の下見をしに「紅館」に行ってみた・・・というのは嘘で、「紅館」にてアテネパラリンピックの閉幕式で話題となった「千手観音」のパフォーマンス*1が見られるとの事で「紅館」に行ったのであった。先週にその下見を兼ねて「紅館」に行ったら、外にあった立て看板には千手観音の「千」の字すらない。チケット売り場のおばさんに聞いてみたら、「国慶節の時はやっていたけど、今は知らない」との答え。「インターネットのチケット販売では11月15日まであるって書いてあったけど」というと、「じゃああるんじゃない?」とまるで他人事w とりあえず、事務所の電話番号を教えてもらいその場を離れた。すると劇場の東側にも入り口があり、上に「千手観音」のパフォーマンスの広告が飾ってあるのを発見。嬉々として入り口に向かう。入り口に案内係の兄ちゃんがいて、同じ事を聞いてみると、「千手観音」のパフォーマンスをやっているというではないか! 「じゃあ来週の11月4日もあるの?」と聞くと、「たぶんあると思うけど、下の事務所で聞いてくだされ」と。事務所に入ると沢山のスタッフが駄弁っていた。スタッフの人曰く「4日もありますよ」と。チケットを買いたい旨を伝えると、チケットをくれるではないか。ありがとう! チケットを見ると男は門票50元、女性は「免費」つまりタダとある。何だか意味不明なので、会場を見てみるとどうもバー、飲み屋の雰囲気で、確かに「酒吧」と書いてある。バーだろうが何だろうが「千手観音」のパフォーマンスが見られれば良かったので、特に気にせず11月4日を待ったのであった。
 当日21:30からスタート。酒場なのでビールや飲み物を頼んで、お目当ての「千手観音」の登場を待つ。ウエイター曰く「5番目が千手観音です」と。席に着き後ろを振り返ると二階席があり、そちらはバーではないようだ。しょうもない三流で歌手の歌を聞かされ、やっと5番目の演目に。ところが、始まったのはこれまたつまらない漫才。続いて始まったのがまたまた三流歌手の歌、ロシア人のダンス、カンフーアクション、趙本山の弟子の漫才等。みんなへぼい芸人なのに観客に対して拍手を強要する。そしてとうとう10番目まできたのでウエイターにまた聞くと、「確か次がそうですよ」と。また期待して待っていると11番目は・・・やっぱり歌! どういうことですか? そして、24:15過ぎに司会者が「本日のパフォーマンスはこれで終わります! ありがとうございました〜」と、僕にとってはまさに死刑宣言! ヲイヲイ、貴重な夜の3時間は何だったんだ。みんなで騙してどないすんねん。許せんな。そんなんやったら、雑技見に行った方がよかった・・・。最近は各地で「千手観音」ブームに乗っかった偽物が出てきて問題になっていたから、今回の「紅館」のもその問題となった偽物で、それがばれて公演できなくなったのかもしれませんな。あ〜あ、偽物でもよかったから千手観音見たかったよ〜悔しい〜>_<
 で、その翌日に前日の恨みを晴らすため(?)雑技を見に「朝陽劇場」へ。19:15の開演直前に劇場に着いたので、チケットが売り切れているのではないかと焦ったが、何とか一番安い120元のチケットは残っていた。4,5年前は120元チケットが一番高いチケットだったのに、今はドリンク付きの200元チケットまであるとはねえ。4,5年前に来て以来だったので、舞台が綺麗になっていた。またほぼ満席だったのも意外だったが、前回と違う客層、つまり中国人客の多さにも目を見張った。雑技をする人たちの服装も華やかになっており、特にラストの20数人が一台の自転車に乗るパフォーマンスの時には赤色の京劇チックな衣装を着ていた。う〜ん、10年一昔ならぬ5年一昔ですな。中国の発展のスピード、リズムが速すぎてついていけない感じだ・・・。
 以上日本からのお客様のアテンドでした〜。「紅館」は大失敗だったなあ・・・。



*1:同じく中国障害者芸術団が行った2005年春節晩会バージョンの動画を見たい方はこちらよりどうぞ〜〜。感動モノです!