徳国世界杯

 コパ・ムンディアルが遂に始まるわけで、それに合わせ(?)上海から帰ってきますた〜。CCTV−5(スポーツチャンネル)では世界杯*1のほとんどの試合を生中継予定で、開幕前に「我愛世界杯」という番組でワールドカップを盛り上げている。番組のオープニングでまず女の子(中国人)が世界杯参加各国の民族衣装的な服を来て登場したので、日本はどんな感じに仕立てているのか見てみる。日本役の女の子は予想通り和服っぽい服を着て登場。笑顔はなく、無表情のままお辞儀。そして感じる違和感・・・。我的天! 左前に着ているではないか! ジーコ・ジャパンはもう死に体ということを暗示しているのか? 左前を知った上でのことなら、この番組のプロデューサーはかなりの反日主義者ですなw 


 上海では一時大雨に祟られたものの、毛さまっグッズを大量購入したり、北京ではあまり見かけない「激浪」*2をガブガブ飲んだり、とある美術展覧会のオープニングセレモニーで大好きな女優・周迅を生で見られたりなどかなり収穫の多い上海遠征となりやした♪
 本来の仕事である上海藝術サロンでの通訳の仕事は、画廊側が通訳を雇っていたので、アシスタント的な仕事に終始。気楽でよかった。展覧会自体は毛さまっ達を題材としたとある作品が展示不可になったというニュースを除けば、4月の北京の国際画廊博覧会に比べて面白みがなかった。作品自体がイマイチ?
 今回、上海アートシーンでの一番の驚きは莫干山路の藝術地区の変化だ。入り口が整備され、管理人室がカフェになっており、場所を間違えたのかと思ったよ。工場は完全に姿を消し、アトリエや画廊の数が猛烈に増えていた。ちょっとした浦島太郎状態・・・。増殖中の画廊は上海だけで300近くあるみたいだが、あまりにも多すぎ。中国国内で中国人作家の現代アートを高値で売買するアートバブルに乗っかろうという人々が沢山いるからだろうが、アートバブルがずっと続くわけもなく、かなりの画廊が2010年の上海万博までに淘汰されることであろう。かつて、東廊(イーストリンク)や香格納(シャンアート)の倉庫が引っ越してきたばかりのときはタクシーの運転手もあまり知らなかった莫干山路も今や観光客も気軽に訪れる観光地となったようで、帰りのタクシーを拾う苦労も減り、また北京の大山子藝術地区よりもこじんまりとまとまっているのも見る側にとってはありがたい。何はともあれ中国現代アートは元気だな〜。