北京地下城

北京地下城

 国慶節ということで天安門広場に・・・ちょっとその前に「北京地下城」なるところに行った。別名「北京地下長城」。北京の地下に長さにして万里の長城以上に長いトンネルが掘ってあるとは思うまい(僕だけ?)。
 ソ連との関係が悪化した六十年代に、毛沢東が号令をかけて防空壕の拡大版と言える地下城を掘り始めたらしい。毛沢東ソ連が怖かったのかな?
 この地下城は映画館も図書室もあったという。毛沢東も一時期過ごしたらしいが、湿気も多く、ずっといたら絶対に病気になるよな。実際、工事に携わり、リュウマチで苦しんだ人が沢山いたとか。
 前門の大北照相から西打磨街を東に20分ほどひたすら歩くと着きました。基本的に外国人にしか解放していないので、パスポートを持参しないといけない。でも、何もチェックされなかったなあ。韓国人の友達2人と一緒に行ったのだが、韓国人だとすぐ分かるのでそんなチェックの必要もないってさ。しかも、3人の中で僕が一番韓国人っぽいとか言うし(w fushianasanですなあ。
 入場料は20元で、ガイドと一緒に行動しないといけない。ガイドは基本的に英語を話せるし、韓国語や日本語を話すガイドもいるらしい。残念なことに内部の写真撮影は禁止。
 中国語(普通話)検定の一級を持っているといううるさいガイドに連れられて、高さ2.5m、幅1.5m位のトンネルを歩いていく。壁には文革時代のプロパガンダポスターや様々な写真が飾ってあった。トンネルはいろいろなところにつながっており、天安門広場故宮紫禁城)、天壇、王府井そして天津にまでもつながっている。天安門広場まで10分で行けるし、天津までは2日も歩けば到着とのこと。一部水が溜まっているところもあり、王府井まで行くには途中で泳がないといけないって。凄いなオイ!
 兎に角、このガイドは先を急がせる。のんびり見たいのに・・・。見学している最中に友達に電話がかかってきたら(迷子になったら困るので携帯電話の電波を引き入れている)、電話をすぐに切らせて、自分の説明を聞かせようとする。説明途中にちょっとでも私語をしようものなら続きはあなたたちが喋りなはれって・・・。
 以前、蚕を地下城の一部で養っていたという話を聞き、その養蚕室を過ぎた後に売店に到着。こんなところにも売店があるとは! しかも、外貨の両替までできるし・・・。中国恐るべし。そこでは、絹製品を中心に売っていた。免税の「軍事単位」なので、ここで売っている掛け布団などの絹製品は市価より200元も安いと言っていた。おや? 確か軍の商売って禁止されたはずだが? 分からんなあ。
 絹ってやっぱいいのかな。冬は暖かく、夏は涼しいから身体に良い? 故宮に展示してある乾隆皇帝が使っていた掛け布団などは4万個以上の蚕の繭を使って作られたものだとか。蚕を二匹使って大きな繭を作らせ、それで絹製品を作るって。繭5000個の中敷(? 布団の中身ね)は380元だったかな? カバー1380元を買うと上記の中敷はプレゼントとか。まあ、買うにしても次回にということで。
 もっと色々見せてもらえるのかと思ったけど、1時間位の見学でしゅ〜りょ〜。今度アテンドで使わせてもらいま〜す。



 昼飯はそこから歩いてすぐの「利群北京ダック店」で。一羽80元也。僕は北京で一番美味しい北京ダックのお店だと思うのだが、ちょっと場所が分かりにくいよね。ここの北京ダックは口の中でとろけるような皮が抜群。ハウスワインの「利群葡萄酒」(90元)もなかなか。一度お試しあれ。
 前門から天安門広場へは人人人だった。洒落ならんよな。みんな他に行くところないんかいな。例によって孫文肖像画毛沢東肖像画の向かいに掛けられ、噴水もあった。ふ〜人酔いした。
 疲れたが、人に優しくない中国の「広場」なので休めるところが無い! 仕方なく王府井まで歩くことに。東方広場(こちらの「広場」は香港的意味での「広場」ですな)でアイスクリームを食べてホッと一息つけた。ついでなので開店したサンリオにGo! やはり場所が場所だけにGift GateじゃなくVivitixで出店なのね。輸入品だからしゃあないとはいえ、値段がべらぼうに高い。携帯ストラップが82元もするのにはちょっとひくよな。